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You Keep Me Hanging on [音楽]

しばらくのあいだ「タイトルに動詞を含んだ、できれば命令形の曲」というくくりで繋いできましたが、だいぶ長いことやってる気もしてきたので、方向を変えます^^;。前回たまたま「Shock Me」という曲でしたから、ちょうどいいやってんで「タイトルに人称代名詞を含んだ曲」でしばらく行ってみようかな、ということに決めました。まぁ単数・複数とかいろいろあって、タイトルに含んでいる曲はものすごくたくさんあるはずです。

で、1曲目はVanilla Fudgeの1967年のデビューシングルで、同年のデビューアルバムにも収録されている「You Keep Me Hanging on」です。この曲は元々はThe Supremesの1966年のヒット(全米1位)ですが、ヴァニラ・ファッジは早くも翌年にカバーしたことになります。ただし曲名は、スプリームスでは「Hangin'」という省略形になっていますけど。ちなみにヴァニラ・ファッジのバージョンは全米6位。

さらに1986年にはKim Wildeのカバーしたバージョンが全米1位になっています。すなわち結局ヴァニラ・ファッジのシングルは、6位というスマッシュヒット止まりでした。もっともアレンジのユニークさや重量感はなかなか見事なできで、のちのちのバンドに大きな影響を与えてもいます。

たとえばイエスが結成されてファースト・アルバムを作るときの、音作りのイメージは「ヴァニラ・ファッジのサウンドの上にCS&Nのコーラスを乗せる」というものであったようです。イエスのファーストアルバムはサウンドもコーラスも、少しずつ違ってはいるけど、確かに上記のイメージに近いものはあります。

ヴァニラ・ファッジは活動を続けるあいだに5枚のオリジナル・アルバムを作りますが、セールスという面からいえばファーストがいちばんヒットしたことになります。1970年には短い活動期間で一旦解散しますが、のちに再結成も行われており、断続的に活動は続いています。

メンバーだったカーマイン・アピスとティム・ボガートは、一時期「最強のリズム隊」とも呼ばれて、いくつかのバンドをこしらえています。Cactusや、ジェフ・ベックと組んだBeck, Bogert & Appiceはそれぞれごく短い活動期間ながらも、アルバムはヒットしていますから、バンドしてはヴァニラ・ファッジよりも成功していたと言えます。がしかし、のちの音楽シーンへの影響の大きさから言えば、ヴァニラ・ファッジもまた偉大なバンドのひとつだったように思います^^。
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