猫におはようの挨拶を [猫]
雨が上がって曇った朝のこと
目の端にふと動いた気配がして
私は何かを探して首を向けた
そこには彼がひとり坐っていて
真っ直ぐに澄んだ瞳で
私を見つめていたのだった
私はおはようの挨拶を送ったけれど
もちろん猫のこととて挨拶は返ってこない
瞳の光は何を思っているのか
私の目を見つめ返しているだけだった
ふいに思い出して私は呟く
雨が続くとおなかが空いてはいないかい、と
もちろんそれにも返事はないが
彼の姿に空腹の気配は無かった
よかった、それならば心配はいらぬだろう
私はもう一度挨拶を送ってみるのだ
おはよう、また今度な、と心の奥で
目の端にふと動いた気配がして
私は何かを探して首を向けた
そこには彼がひとり坐っていて
真っ直ぐに澄んだ瞳で
私を見つめていたのだった
私はおはようの挨拶を送ったけれど
もちろん猫のこととて挨拶は返ってこない
瞳の光は何を思っているのか
私の目を見つめ返しているだけだった
ふいに思い出して私は呟く
雨が続くとおなかが空いてはいないかい、と
もちろんそれにも返事はないが
彼の姿に空腹の気配は無かった
よかった、それならば心配はいらぬだろう
私はもう一度挨拶を送ってみるのだ
おはよう、また今度な、と心の奥で
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