秋の風は猫のひげを揺らして [猫]
秋の風が猫のひげを揺らして
猫はあたりをゆっくりと見まわす
太陽は今日も輝いているけど
風が運ぶ匂いは昨日までとは
違っているのだ 確かに
だから見まわしたその瞳で
昼の終わりの浅い影と
宵のきざしの淡い雲間を
ゆっくりと眺めて 耳を澄ます
夏の終わりのト短調と
秋の始めの変ロ長調が
競いながら消えていくのを
聴きながら 背を伸ばし
新しい恋のありかを 探しに行くのだ
猫はあたりをゆっくりと見まわす
太陽は今日も輝いているけど
風が運ぶ匂いは昨日までとは
違っているのだ 確かに
だから見まわしたその瞳で
昼の終わりの浅い影と
宵のきざしの淡い雲間を
ゆっくりと眺めて 耳を澄ます
夏の終わりのト短調と
秋の始めの変ロ長調が
競いながら消えていくのを
聴きながら 背を伸ばし
新しい恋のありかを 探しに行くのだ
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