ユニゾンで歌おう

とうとう「けいおん!!」が最終回を迎えました。いずれは終わることになるのは、もちろん解っていたのですが、その日が来てしまうと、やはり寂しいものです。湿っぽさはほとんど無く終わるところは、いかにも「けいおん!!」らしい気がします。その分、と言うか代わりにと言うか、梓とさわ子先生は泣いてしまっていましたけど。

四人組は泣いたりもせず、明るく卒業していくわけですが、周囲の人々が万感こもっている様子がしっかり描写されていて、印象的でした。やっぱり泣いちゃった梓とさわ子先生。梓にだけは寂しさを隠さずに語りかけていた憂。そして、とうとう別の道に進むことを選んだ唯を、それこそ胸いっぱいの気持ちで見つめていたであろう和の表情。

こんな表情を見ることができるアニメはめったに無いんじゃないかな。もちろん、幼稚園から一緒だったくらいですから、近所に住んでいそうだし、会う機会も作れるでしょうけど、いわば唯は和からも卒業して、別の道に進んで行くわけだし。和は心の内を一言も口には出さないでしょうけど。

全力で駈け抜けて行ったような印象だった１期とは違って、２期はじっくりと腰を据えて人物と物語が描かれていましたね。それぞれの視点と見つめる視線がはっきり描かれていて、人物像への思い入れも、ずいぶん深くなりました。あぁ、こういう人なんだ、と理解できる回もたくさんありました。それと、「穴埋めの回」という印象の回がほぼ皆無っていうのは凄いです＾＾。

番外があるようですし、本当のラストはまだほんの少し先ですけど、とにかく時系列的に高校生活の中では最終回。印象に残る話数もたくさんありましたが、これもまた大変印象に残る最終回となりました。名残は尽きませんが、今は余韻を楽しみたいと思っています。

タグ：秋山澪 真鍋和 中野梓 琴吹紬 田井中律 平沢唯 最終回 けいおん!!