SSブログ

再び 涼宮ハルヒの消失について [アニメ]

やはりと言うか、もう少しお喋りしてみたい気もしますので、再び「消失」について思いつくままに。しっかりと内容について書くと思いますから、昨日分と同様に、いわゆるネタバレを含みます、念のため^^;。

今回の映像化について、ということで見ている最中に映像面のことで気がついたことをもう少し。舞台が冬のお話ということもあって、全体に背景が押さえめの落ち着いたトーンで(もっと言えば寒々としたトーンで)描かれているなぁ、という点。冬で葉の落ちた木立とか、陽の差し込む窓辺とか、冬の表現が見事だな、と。TV放送でのハルヒシリーズは、ほぼ春から夏と、夏のような秋^^;が舞台なんで新鮮でした。もちろんキョンの心象表現とも関連しているように思います。

終盤、病院の屋上での会話シーンのあたりの、夜の街並みの美しさ。光の暖かさが「戻って」いる、という意味合いも含めて、本当に美しい画面に仕上がっていると感心してしまいます。

アニメとしてのことについて。楽しみにしていたシーンのひとつに、ハルヒが寝袋から脱出しようとするシーンがあります^^。ハルヒが全力で寝袋から出ようとしているのにうまくゆかず、もどかしい心情がうまく表現されていて、面白かったです^^。原作で読んで、映像の表現がどうなるだろうと思っていたシーンです。

それから、1期と同じく「消失」でも、とってもおっかない朝倉さん^^;。こういう感じの当たりの柔らかな表面の下に、恐るべき破壊力を秘めているっていうのは、いや、ホントに怖いです^^;。「外面如菩薩、内心如夜叉」を地で行っている観がありますね。「外面……」というのは、まぁ、字のごとくですが、昔仲間うちで「にこにこしながらひどいことを言うヤツ」に向かって、よくふざけて言ってたセリフです^^;。「げ、げめんにょぼさつ、ないしんにょやしゃー!」とか叫ぶんです^^。

声の桑谷さんが、内面を隠して「にこにこしている」感じがうまくて、なおさら怖いですねぇ。演じ分けるのが上手な方だなぁと感心させられます。「咲-Saki-」のワッハハ部長さん役とはえらい違いでございます^^;。あ、「咲-Saki-」には茅原さんも出てたなぁ^^。

この終盤の朝倉さんのシーン。もっとどぎつくて凄惨なシーンにしようと思えばできるところも、抑えの効いた演出に仕上がっていると思います。ショッキングなシーンではありますけどね。まぁ、前半キョンが困惑している時なんかも、もっと悲惨な感じにはならないところなども含め、作品の品位が感じられます。もちろん、原作の持ち味なわけでもありますが。

そうそう、見るに当たっては、特に原作について読み返したりはしませんでしたが、「笹の葉ラプソディ」だけは2期のアニメの方を前日に見ました^^。やっぱり重要なポイントなので。「笹の葉」も「消失」の一部分という言い方もできると思います。

きっと誰かが書いてるなぁ、と思いつつもやはり思うのは、ハインラインの作品「夏への扉」への連想です^^;。原作者も恐らく読んでいるよなぁ、たぶん。まぁ、「消失」は道具立てとかストーリーそのものの前提とかがずいぶん違いますから、作品としての味わいはかけ離れています。それでも、「7月7日への扉」という意味で考えると、やはりある種のオマージュをも想像させてくれます^^;。未読の方は一度ぜひ^^。

と、まぁ、思いつくままに書きましたが、「消失」をさらに見直したりしたら、また思いつくことなどもあるかも知れません。そん時はまた書くかも知れませんが。とりあえず、今宵はここまで^^。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。