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不思議の国のアリス [本]

数学者でもあるドジソン先生が、何故に「子供のための」作品を書き上げるに至ったかについては、まぁ、ネットに資料がたくさんありますから見ていただくとして^^;、私が気に入っているのは次の挿話。ビクトリア女王の年若い王女さまだったかが、「アリス」を大いに気に入って「先生の次の本も読みたいものです」というたぐいの手紙を送ったかなにかしたらしい。しばらくして送られてきた「次の本」は、数学の研究書だったので、王女は目を回しそうになった、というお話^^。

説明しちゃうと面白さが減るのも承知で、いらぬ手ほどきを加えると、この挿話の勘どころは、「次の本」とはどのようなものを求められているのかは分かっているくせに、「数学の本」を送ってニヤニヤしているドジソン先生、ってことになります。ホントにそういう実話があったのか、そういう性格の人なのかというと真偽は定かではありませんけど^^;。

アニメとしての「アリス」となると、やはりディズニー版ということになりましょうか。私は、ディズニーのアニメをすべて見てはいません。ですから、最近のものはどうだか分からないですけど、ディズニーの古典と言える作品群の中に現れる「毒のあるシーン」と言うのは、いったいどういう扱われ方でもって作中に置かれているんでしょうね。

こういう「毒」を含んだシーンを見ていると、ディズニーについてよく言われる「子供のための愛と夢のファンタジー」というような表現が的外れに思えてきます。ただし、これが「アリス」となると、飛び出す皮肉と辛辣さが作品に合っていて、映像化としては一番成功した作品だろうと思います。私としてもディズニーのアニメの「最高傑作」だと考えています^^;。というか、この作品以外は特に好きというほどでもありません^^;。

この作品中の音楽は、明るいものもパロディやコミカルなものもありますが、全体に出来がいいように思います。ビル・エヴァンスが取り上げたテーマソングも有名ですが、私は芋虫やチェシャ猫が歌う「自分自身のテーマソング」が大好きです^^。
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