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本のカバーの話 [本]

カバーと言うのは、もちろん本の表紙を覆うために付いている紙のカバーです。文庫本なんかだと、表紙は全部共通のデザインで、カバーだけがその本独自のデザインになっています。あ、そうそう、もちろん誤解していらっしゃる方もいると思うので急いで付け加えると、本の「表紙」というのは本文(の部分が印刷してある紙)と一緒に製本してある、本文紙より厚めの紙でできた部分のこと^^;。

文庫しか(あるいは漫画の単行本しか)買わないと、表紙ってカバーのことを指していると勘違いしている方も多いかも知れません^^;。さらにややこしいのは、書店で本を買うと「カバーお付けしますか?」と聞かれたりする。もちろん、それは本を覆って汚れなどから防ぐと共に、そのお店で購入したという証拠のようなもので、要は袋に入れる代わりに包装のためのカバーを付けてくれる(でないと黙って持っていったと誤解されかねない^^;)。

書店側から見てカバー(包装用)と袋とどっちが「お得」なのかは難しいところです。袋を作るには畳んで糊付けするという作業工程が入るので、ただ断裁するだけのカバーよりはコストが上(もちろん印刷の経費は等しくかかります^^;)。でも、袋は広告が入っていたりして、少しはコストを回収しているようにも見える^^;。ここんとこがお客としては悩みどころです。

で、私は一冊だけ買ったときはカバー、2、3冊まとめて買ったときには「袋に入れて下されば」と言って、袋詰めにしてもらいます。その方が店員さんの手間も少なくて済みそうだし^^。ただし、ホントにそれがベストなのかは書店に聞かないと分かりませんね。私としては何にも包まなくていいから、そのままレシートをはさんで渡してくれてもいいんですけどね。でも、「いえそれは困ります」と店員さんに言われたことがあります。困るらしい^^;。

その話は少し以前のことだったし、最近はまたちょっと違ってきているかも知れません。話をもどして、この包装用ではない方のカバー、というものはどうやら我が国の特有のもののようです。いえ、ちょっと高めのハードカバーには欧米の本でもカバーがかかっています(ラッパーと言うらしいです。ラッピングのラップね。包む。)。でも、ペイパーバックと言われる廉価な出版物は、表紙にカラーでイラストやタイトルほかを印刷してしまって、製本してそのまま。

かなり廉価な本(たとえば文庫や新書)でもカバーを付けて、しかもカラーで印刷したりして目を引く工夫をする。まぁ、この工夫は書店で手にとってもらうためには必要なのかも知れませんが^^;。比較的最近の新書のシリーズなんかだと、カバーもまったくの統一デザインで、タイトルの文字と著者名そのほかだけが違う、というものもあります。これだと、カバーを付けて売ることの意味はあまり無いような気もします^^;。

文庫や新書、コミックスなんかの表紙は、たいていシンプルな統一デザインで、カバーだけがその本の独自のもの。これはさっき書いたとおりなんですが、少し大判な作りの漫画などでは、時として表紙にカバーとは別の、作者の描いたイラストが印刷されていたりします。竹本泉さんなんか、たいていそう^^。まぁイラストと言うか落書きと言うか、といった感じですが^^;。

倉田英之さん原作の「R.O.D」のコミックスなんか、カバーをめくると挿絵が添えられた物語が印刷してあったりします^^。まぁ、こういうことをやろうとするのは本好きに決まっていますけどね^^;。印刷の諸経費を考えれば、出版社としてはコスト高につくわけですし。でも、カバーを剥がしてそういう「遊び心」を発見すると、楽しくなってしまってほかの作者の本のカバーも、ちょっとめくってみたりします。本は、こういうところが楽しいんですよね^^。
タグ:本のカバー
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