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The Endless Enigma [音楽]

「The Endless Enigma」はEmerson, Lake & Palmerが1972年に発表した、スタジオアルバムとしては3枚目の「Trilogy」に収められた曲です。正確には2分ほどの曲「Fugue」をはさんでPart 1と2に分かれています。前回オランダのプログレッシブ・ロックのバンド、フォーカスを取り上げたので、今回はELPで行ってみることにいたします^^;。

このグループの持っている音楽のスピード感や緊迫感は、ほかのグループには無い特徴だと思います。畳みかけていくリズム、キーボードとベースとが競い合うような構成など、特に活動の初期から中期にかけてのアルバムは、いずれも名作の名にふさわしい出来です。

「The Endless Enigma」の特にPart 1の途中からスローになった部分の抒情は、格別の美しさがありますね^^。グレッグ・レイクの持ち味がいちばん発揮されるのは、こういう曲想の時でしょう。こういう瞬間を持っているバンドは、そう多くはありません。彼らの強みでもあると思います。

ただ、私としてはこのバンドを聴いていて、決定的に気になるところがひとつ^^;。それはドラムスのカール・パーマーのリズム感です^^;。まぁ、あちこちでも言われてますけど。リズム感と言ってしまうと少し違うような気もしますが、要するに自分のテンポでしかフィルイン(おかず)が叩けない、という点です。

普通にリズムをキープしているときはそうでもないのですが、速いフレーズを叩くときなどには、テンポがぐいぐい上がってしまって、いわゆる「走る」状態になってしまいます。そこから元のテンポに戻すために、スタジオ録音のアルバムでも、明らかにテープを切り貼りした(別に録ってつないだ)としか思えない部分がいくつもあります。正確なだけのドラムがいいとは言えませんが。この辺、たとえばキース・ムーンがノリだけで叩いているように見えて、キープもフィルインのテクニックも特別なうまさなのとは好対照であると思います。

こういうドラマーだとベーシストは大変だな、と思っていたのですが、グレッグ・レイクと同じ苦労をジョン・ウェットン(エイジア)もしていたのでしょうかね^^;。エイジアは新しいアルバムも出て、9月には日本にも来るそうですから、ライブにいらした方は、カール君のドラミングの様子もよく観察していただきたいと思います^^;。かなり改善されている、というウワサは聞いてますが^^;。
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