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Take Me Home, Country Roads [音楽]

前回からのつながりは「歌姫」ということで^^;。ディーバ、歌姫と聞いて思い浮かべるイメージはそれぞれ違うと思いますが、一応私のイメージする歌姫として、オリビア・ニュートン・ジョンの1972年のヒット曲「Take Me Home, Country Roads」です。オリジナルはジョン・デンバーで、その時の邦題は「故郷に帰りたい」でした。最近ではむしろ「カントリー・ロード」と言うタイトルの方が知られていると思います。

それはもちろんスタジオジブリの作品「耳をすませば」が、テーマ曲のようにして使っていたからでしょうね。オープニングでオリビア・ニュートン・ジョンのバージョンが流れ、さらに作中で主人公の月島雫が、合唱部の友人に頼まれて「カントリー・ロード」の訳詞をしているシーンが出てきます。そして作品の真ん中あたりでも一度歌われ(リュートやヴィオラ・ダ・ガンバと言った古楽器とヴァイオリン、リコーダーで伴奏されます)、作品のエンディングに完成形のような形で歌われています。

ジョン・デンバーのオリジナルもオリビア・ニュートン・ジョンのバージョンも、歌詞には望郷の哀感もこもるのですが、曲調はあくまで明るく軽やかなものです。それに比べると「耳をすませば」の本名陽子版はコード進行が違っていて、特にサビの部分ではMajor 7thなどが使われ陰影が増した繊細な曲に仕上がっています。このあたりは、音楽を担当していた野見祐二さんの編曲ですが、作品のコンセプトにもよく合った響きがしますね^^。

こっちを聴き慣れていると、原曲のごく明るいトーンが少し平板に聞こえてくる気もします^^;。アメリカの原野と日本の郊外とでは、やはり影のつき方と湿り気が違っているということなんでしょうね^^;。輸入のポップ・ソングを咀嚼し直して「日本の歌」の風味にしているという、なかなか希有な例じゃないでしょうか。そして「耳すま」バージョンはやはりいい歌だと思えるのでございます^^。
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