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ふたたび第九について考える^^ [音楽]

暮れの風物詩、と言っても日本特有の「年中行事」となっているのが、ベートーヴェンの交響曲第9番の演奏会です。と、こんなふうに書き始めると、批判的な記事なのかと思われるかも知れないのでとりあえず弁明してしまいます。この曲はかなり好きな部類に属します^^;。んー、まだなんとなく「もろ手を挙げて」の「好き」ではない感じは漂っちゃうかな、やはり^^;。

よく言われていることなんで気が引けるけど、私はこの曲の第4楽章がもうひとつ納得できないままでいます。何を納得しなくちゃいけないのか、という問いは正しいけれど。この曲の第1楽章から第3楽章に至る流れは、ベートーヴェンの数ある傑作の中でも、とりわけ素晴らしいものだと思います。特に第1と第3のふたつの楽章は。

なのにベト先生はあの第4楽章を書いたのか。いや書きたかったからに決まっているのですが、それにしてもあの流れのまま、声楽の入らない終楽章を書いていたら、どれほどの高みに到達する「器楽の」楽章になっていただろうか。気が引けるけど、と書いたのはこのことでして、いろんな人たちがこの点を指摘しておられます。でも声楽入りの終楽章を書きたい、と思ったのはベートーヴェン自身なので、詮ない話なのではあります。

普段この曲を耳にしていて、いつもそんなことを意識している、ということはありません。出来上がっている作品を通して聴いているわけで、違和感も何もありませんからね。でも、時折考えるのです。なにもあのタイミングで、演奏してきた楽章を「このような音ではなく」なんて言わなくたっていいじゃん、と^^;。ま、拒否というよりも軽い否定なのだとは思いますが^^;。

黙って「第九」と言えば、「ベートーヴェンの」と言うことになっていますから、やはり何と言ってもいちばん知られている作品ということになりますね^^。ドヴォルザークもブルックナーもマーラーも、それぞれが名曲であると思います。惜しいことにシューベルトの大ハ長調は最近はほぼ「8番」が定着していて、やや整合性を欠いてしまったのが残念ではあります。まぁ年末であれば、ブルックナーの9番あたりは似合っている気がいたします^^。
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