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1813年に生まれた人 [音楽]

今年が明けたとたんに、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート取り上げられていましたから、ご存じの方も多いと思います。クラシック音楽の歴史の中でも、大変不思議な巡り合わせのひとつ。いわゆるオペラの分野で19世紀の最大の、というか音楽史上でも最大のオペラの作曲家が、同じ年に誕生しています。ワーグナーとヴェルディ。アルプスを境にした北と南で、同じ年にこのふたりが生まれているわけです。

誕生年が1813年で同じで、ワーグナーは5月、ヴェルディは10月の生まれ。日本流に言えば学年も一緒^^。もしご近所に生まれていたなら、同級生になっているかも知れないのですね^^;。もちろんドイツとイタリアに生まれたのですが^^;。厳密には当時はドイツもイタリアも成立していませんけれど。ワーグナーはザクセンの生まれ、ヴェルディは民族としてはイタリアでイタリア語を話す家でしたが、イタリア北西部のフランス領内(現在はイタリアの中です)の生まれ。

ふたりともおおざっぱに言ってしまえば、音楽と劇とを舞台の上で融合することを志し、そしてそれを成し遂げた作曲家であるということでしょう。同世代と言っていいメンデルスゾーンやシューマンが、交響曲の分野で大きな仕事をしているものの、比較的若く亡くなっているので、19世紀半ば過ぎの大作曲家としては、ワーグナーとヴェルディという舞台音楽の作り手が有名になりました。

クラシック音楽の世界では、生誕の50年、100年ずつは大きな話題になります。お祝いしましょう、っていうことですね^^;。音楽に限らずいろいろな文化面での有名人は生誕を祝う行事などが行われます。1813年生まれの有名人ということで言えば、哲学者のキルケゴールが知られています(原語に忠実な発音はこの表記では無いそうですね^^;)。

ついでに何人か今年が切りのいい生誕年の人を調べてみました。生誕150年に当たる1863年生まれには、ノルウェーの画家ムンク(「叫び」が有名ですね)がいます。生誕100年ともなると多くなって、SF作家のコードウェイナー・スミス、童話作家の新見南吉、フランスの作家アルベール・カミュが文学系。音楽に関連する人では、アメリカの作曲家モートン・グールド、フランスの作曲家フランク・プゥルセル、そして昨年亡くなった吉田秀和さんも1913年の生まれだったんですね。

まぁ、今年一年のあいだは、ワーグナーとヴェルディに関しての行事も多く行われることでしょう。それと、ラフマニノフが生誕では140年、没後では70年という巡り合わせの年に当たっていて、先日もNHK-FMが特集番組を組んでいました。いろんなことが重なるものなのでございます^^。
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