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Massachusetts [音楽]

「Massachusetts」はBee Geesが1967年の9月にリリースしたシングルです。全英で1位のヒットながら、全米では10位に入ることができず11位止まり。スマッシュヒットという程度に留まっています。ちなみに日本では1位を獲得していますが、日本のアーティスト以外の1位の曲は史上初とのこと。大ヒットですね。流れるようなメロディと見事なサビが印象的な、いかにもヒットを約束された曲に仕上がっています。

ちなみにビージーズについては一度記事を書いているのですが、「この1曲」シリーズで取り上げるのは初めてになります。「マサチューセッツ」1曲でこのグループを代表させるのは、ちょっと無理があるとは思うのですが、地名の入った曲を繋いでいくというところで思い出してしまいました^^;。

この曲を初めとして、出身国であるオーストラリアや、のちの本拠イギリス、そして日本では60年代のうちからよく知られたグループでしたが、アメリカでは大きなヒットが出ておらず、名前は知られてはいたもののビッグ・ネームとまではなっていない感じだったんですけどね。

ところが70年代の半ば過ぎからはアメリカのチャートの1位を獲得する曲を次々と送り出して、いわゆる「ディスコサウンド」ブームの立て役者となりました。サウンドとしても大きな転換を遂げて、「一粒で二度おいしい」グループの典型ともなりました^^;。アメリカでは「二度め」の部分がよく知られているのだと思いますが。

以前にも書きましたが、ビージーズは基本的にはギブ兄弟の3人、バリー、ロビン、モーリスでスタートしています。一時サポートメンバーを加えてバンドの体裁を取っていたこともあります。3人の下の末弟アンディはソロでデビューしてヒットを記録しましたが、グループに加わる計画もあったようです。しかしアンディは早世して、結局3人兄弟のバンドとして存続していくことになったのでした。

2002年にはモーリスが亡くなり、2012年にはロビンも後を追ってしまいました。長兄のバリーのみが残った形になってしまい、事実上活動は停止しているようです。世界で5本の指に入るだろうと言われたセールスを記録した偉大なグループも、今は寂しい状況となっています。運命とはいろいろなことを人々に課すものだと思います。
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