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Fire and Water [音楽]

「Fire and Water」は、イギリスのバンドFreeが1970年に発表した同名アルバムの冒頭に収められた曲です。このアルバムには、彼らの最大のヒット曲で、ロックの歴史の上でも名曲と言っていい「Allright Now」も収められています。フリーというバンド名は検索しにくくて困りますが、70年代の始めごろを代表するバンドのひとつです。

のちにボーカリストのポール・ロジャースとドラマーのサイモン・カークがバッド・カンパニーというバンドを作って、大きな成功を収めます。フリーはその母体となった、という知られ方をするようになりますが、音楽の方向はずいぶん違うように思います。

まぁひと言で言ってしまうと、バッド・カンパニーはなかなかキャッチーなセンスを持っていて、ヒット曲を作ろうとする様子が見えますが、フリーは言ってしまえばマニアックというところでしょうか。友人のベース弾きが語ってましたが、フリーのベーシスト、アンディ・フレイザーのプレイぶりは、かなりエキセントリックなフレーズを多用する、独特な弾き方をしているとのこと。

友人いわく「ベーシストとしては、バンドの中では付き合いにくいプレイヤーなんじゃないかな」とのことです。こういう音でレコーディングが残っているということは、かなり自己主張も激しいタイプのプレイヤーなんだろうな、と言うことだそうです。なるほど、音色も独特だしかなり不思議なラインを通るベースです^^;。

バンドができ上がって、そしてやがて壊れていくという過程には、さまざまな要素が絡み合うと思います。フリーというバンドはいったん短い解散期間を経て再結成された時に、すぐにベーシストが弾き出されるような形で脱退してしまいます。やはりいろいろあったんでしょうね、たぶん^^;。再結成も長持ちせずに、ボーカルとドラムがバッド・カンパニー結成へと動くことになります。

バンドしては短命でしたけど、フリーは独特のサウンドの味わいを持っていたいいバンドだったと思います。結局のところその持ち味は、実はベーシストが醸し出していたような気もします。バンドというものは、やはりいろいろ面白いものだなぁ、そして維持していくのは難しいものなのだなぁ、という感慨を呼ぶバンドなのでありました^^。
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