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クラウディオ・アバドさんが亡くなりました [ひと]

指揮者のクラウディオ・アバドさんが1月20日死去した、というニュースが入ってきました。2000年を過ぎた頃からは闘病を続けてきていたという印象があります。何度かは復帰してコンサートにも登場していたのですが。

60年代の前半、たぶんアバドが30歳を過ぎたばかりの頃の録音と思いますが、ロンドン交響楽団との共演でメンデルスゾーンの交響曲2曲「スコットランド」と「イタリア」がカップリングされたCDが手元にあります。この2曲については、これでほぼ充分かなと思えるほどに、一時期はお気に入りの盤でした。特に「イタリア」はいいなと思います。

グラモフォンで全集を作ったベートーヴェンやマーラーは、あんまり聴いていません。マーラーの4番はアバド盤が我が家の定番にはなってますが。まぁこの曲は持ってるCDが少ないし、アバド盤でそれなりに満足してしまっている気がします^^;。

この人の「アルルの女」組曲のCDはけっこうお気に入りで、「ファランドール」の終結部のアッチェレランドのかけ方(かなり恣意的ではありますが)が面白いな、と思っています。それとラヴェルの「ボレロ」の録音では、楽員に声を上げさせるというワザを使っています。これはまぁレコード会社の指し金のような気もしますが^^;。前にも書いたけど、打ち合わせ無しではオケが声を出したりはしないでしょう。

シューベルトの「大ハ長調」では、一部あまり聴かないバランスや、フレーズのニュアンスなどに多少納得のいかない部分はありますが(楽譜の版が特別らしいので)、独特の柔和な表情をたたえた演奏になっています。私としては「これもあり」とは思います。もっと強い推進力のある演奏が、この曲には合ってるとは思うけど。

アバドが全集として完成させたような、制作会社の力の入っているCDはあまり手元にはありません^^;。まぁ私は特定の指揮者に入れ込むことはありませんから、「誰それの指揮したCDは全部ある」というたぐいのことは起こらないのですが、それでも思っていたより少なかった^^;。ともあれ、またひとつの星が消えたという感慨があります。ご冥福をお祈りいたします。どうか安らかに。
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