SSブログ

3年目の6月9日。川上とも子さんのこと [アニメ]

あれから3年が過ぎてしまったのだ、と考えてしまいます。川上とも子さんが亡くなったのは、思えば震災の年であったわけで、あの大災害のことをいつまでも忘れないのならば、「あれからなん年」と川上さんのことを思い出すことでしょう。震災から3か月を経て亡くなったわけで、病床の川上さんは、あの災害を見聞きしていたのだろうか、と思います。

もし知っていたのであれば(たぶんご存じでしたでしょう)、重い病の人にとってどれだけの衝撃であったのだろう、と思ってしまいます。北の地から旅立った人たちと、遅れてでも空で一緒になるのなら、それはそれで寂しくはなかったのかな、とも思います。

つまらない思考だなと思いつつも、つい頭の中に去来する感慨を書きつらねてしまいます。身近であった方々にとって、ただの他人が何を言うか、と言われてしまうかも知れませんが、この6月の初旬にさしかかると、やはり思い出すのです。あの日のこととその翌日の曇り空のことと。

何日か続いた雨がいったん去って、今日はわずかながらも青い空の見える時間もありました。ただ、午後には黒い雲から雨が落ち、何日目かの降雨となりました。空はまた雲に覆われてぼんやりと灰色が連なっています。住む世界を異にしてしまった人を思うのに、こんな天気はあるいはふさわしいのかもしれません。

今日の午後少し遅めの昼食のあとは、音楽を聴きながら考えごとをする時間になりました。演じてらしたいくつかの役の声が頭の中に響いてきます。おそらくは何年を経ようとも、耳の奥に、頭の中に響くことでしょう。それが私が生きているということであり、いまこの時を噛みしめながら生きていこう、ということなのだと思います。そんなことを考えながら、今年の曇り空を眺めて過ごした今日の午後だったのでした。
タグ:川上とも子
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。