SSブログ

Both Sides Now [音楽]

さてちょっと間を開けてしまった「この1曲」シリーズ、今回は「ジョニ・ミッチェル作品祭り」の3回目、この曲について書かなければ終われないと言っていい名曲の「Both Sides Now」です。ここは当時のいちばんのヒットだったJudy Collinsのバージョンということで。もっともオリジナルのジョニの歌唱に比べると、遙かにポップな仕上がりになってますが。

このあたりはアメリカの音楽事情もあって、ヒットを狙うならある程度ポップソングとして仕上げてしまう、という感覚もあるんだろうと思います。「The Circle Game」の時も似たような事情があったみたいですし。どっちも映画の挿入歌(だか主題歌)として使われている、という経緯もあります。

作者のジョニの歌ったバージョンもふた通りがリリースされていて、1969年のアルバム「Clouds」に収められているものと、2000年のアルバム「Both Sides Now」のものがあります。後者はごくゆったりとしたテンポのストリングスに乗って、かなり自由な歌唱になっています。まぁオリジナルの1969年版もギターを弾きながら、かなり自在に歌ったものですけど。

で、あまたあるカバーも60年代から70年代にかけてのものは、ヒットになったジュディ・コリンズの(シングルの)バージョンに近い仕上げ方になっているわけです。たとえばAnne Murrayのものは、アップテンポのポップな感じですね。調べていて驚いたことに、御大Frank Sinatraもこの曲をカバーしていました^^;。なかなかいいノリでご機嫌に歌っています。

一方2000年バージョンの雰囲気で歌われているのはNatalie Coleのものがそうですね。すごく深々とした歌いぶりが印象的で、私の好きなバージョンです。それと2000年版は、バンクーバー・オリンピックの開会式で使われていたのが印象的でした。それもノーカットのフルバージョンで。

こんな風にカナダ開催のオリンピックの開会式で、カナダを代表する曲として使われるのは、やはりこの曲がよく知られているからでしょうね。日本で同じような使い方をするとしたら(例えば2020年のオリンピックで)、曲は何だろうな、と思います。「上を向いて歩こう」あたりかな^^。それとも「花は咲く」なのかな。

邦題「青春の光と影」は完全に意訳、あるいは創作と言えるほどのタイトルですが、歌詞の内容をよく把握したものではあると思います。もちろんこの歌が使われた映画も同じタイトルで公開されているとのことで、今で言うところのメディア・ミックスの走りかな^^;。まぁ映画と歌というのは、ずいぶん昔からそうでしたけどね。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。