SSブログ

長門有希ちゃんの消失 もう少し^^ [アニメ]

この作品「長門有希ちゃんの消失」のアニメ記事は、前夜からの続きです。一応こちらは二夜め^^。原作小説の設定として「長門が再構築した」平行世界のありさまを、さらに押し進めて描くマンガ作品を基にしたアニメだ、という説明を前夜はしてきました。それは、原作小説の中の長門有希が創り出した世界を、もう少し広げて見せた力業でもあります。それはすべてマンガ作品「長門有希ちゃんの消失」の力だと思います。

思えば原作小説の長門(このサイトだけの仮の呼称として「長門org」と呼ぶことにさせてもらいます^^;)が、再構築した「消失世界」では、彼女の最も親しい友人が朝倉涼子であるわけで、さまざまないきさつで戦いさえ起こり得た原作小説での関係性を考えれば、長門orgの置かれた哀しさが分かります。一番の親友であるはずなのに。

それぞれの登場人物が抱えていた「裏の顔」をすべて取り払い、人としての存在のみに限定した上で、そこに「消失世界の長門(こちらも勝手に「長門disap」と呼ばせてもらいます^^;)」を据えてしまう。このマンガ作品の力は、それを実行したことで確かなものになりました。つまり性格はそのままの『涼宮ハルヒの憂鬱』の登場人物に囲まれている長門有希ちゃん。彼女だけが原作小説とはかなり違う性格として、具現しているのです。

そういう意味からも長門disapの性格が一時的に「消失」して、長門orgが現れるという展開は、なかなか興味深いものがありました。あ、「長門orgが現れる」と書いたけど、たぶんね、これは。でも、恐らくは間違いないことでしょう。そして「記憶が整理」され同一化されて、長門disapが戻ってくる。この過程を見せてくれたことで、この世界とあちらの世界がやはり並立している、つまり「平行世界」であったことが描かれるのでした。

登場人物で言えば、朝倉涼子の人物像はそうとう変貌を遂げていて、原作小説での恐るべきキャラはまったく姿を消しています。小説では「外面如菩薩内心如夜叉」を地で行ってますからね^^;。むしろ世話焼きお母さんですから。長門disapのことを思えば、こんな人がそばにいないと大変でしょうね。どうしてふたりとも「独り暮らし」をしてるのか、よく分かりませんけど。一緒に住んじゃえばいいのに^^;。

最大の「毒気」と言うか、「世界変換能力(しかも本人無自覚)」を持っていない涼宮ハルヒは、少し騒がしく強引な普通の女になっているわけで、ここいらはマンガ作者ぷよさんの「優しさ」だと思います。そしてきちんと「恋を知っている」と言うところでも。実際、この作品の中でのハルヒは、「普通の少女」として恋心を抱き、そしてそれを(とりあえずは)諦める、という度量を見せてくれます。ある意味ですごく「できた人物」^^。

そういう意味ではこの作品は、実は私にとって「涼宮ハルヒ再発見」でもあったわけで、はしゃいで走り回ったあげくさっさと眠り込んだり、髪が邪魔だと言ってふたつお団子にしてもらったりと、騒がしいながらもかわいい女として再認識できたのでした。立場として「身を引く(とりあえずとしても)」ことになるのは、原作小説での長門orgの立場とのコンバートであるわけで、そこに漂う切なさにも惹かれるものがあります。

鶴屋さんと朝比奈みくるのふたりは、ほとんど性格などもそのままで、相変わらずのいいコンビでした。文芸部を中心に回る物語ということで、みくるさんの出番は減ってますけど。中の人の後藤邑子さんの健康状態のこともあって、心配は耐えないのですが、この作品でも無事に演じられていたのは嬉しかったです。

声優さんということで言えば茅原さんと桑谷さんは、咲-Saki-でも共演していたなぁ、とか改めて思いましたっけ。もちろん順序で言えば「憂鬱」が先で、咲-Saki-があとだけど。よく似た立ち位置同士のふたり(部長だけど麻雀の腕前は2、3番目のまとめ役)でしたし。おそらく出番の関係で顔を合わせる機会は少なかったとは思いますが。

さて書きたいことはまだありますが、そのひとつは2期のこと。原作のマンガはまだ続いていますし、単行本の巻数から言っても2期は作れそうなんじゃないかな。可能性は分かりませんが。とすればどうやら佐々木が登場したりもするようですし、ぜひ佐々木については坂本真綾さんに演じて貰いたいものだと思っています^^;。前にも書いた気もするけど。とにかく2期は大いに期待しております。待ちますよ^^。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。