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デヴィッド・ボウイさんが亡くなりました [ひと]

11日の夕刻のことでしたか、私は仕事中でしたが、デヴィッド・ボウイさんが亡くなったというニュースがラジオから流れてきました。まだ亡くなるというほどの年齢じゃないよね、と思っていると闘病ののち、という声が続いて聞こえました。アルバムが出たばかりだよね、とも思いました。8日にニューアルバムが、とニュースが伝えます。まったく人の思考が読めるのかよ、と思いながら、彼の音楽のことを考えていました。

特に熱心に聴いていたわけではありませんし、系統立ててデヴィッド・ボウイの音楽を知っているわけでもありません。映画での彼を少し前に見たばかりだっけ、とは思いましたが。「戦場のメリークリスマス」が放映されていましたからね。そこでの彼はそれこそ「絵に描いたような」いい男っぷりで、西欧人の「ハンサム」のひとつの典型が、そこに生きていると感じました。

思えば「演じる」ことはデヴィッド・ボウイにとってのスタートラインでもあったわけです。つい先日萩原健太さん、近田春夫さんのおふたりは、ラジオ番組の中で「デヴィッド・ボウイってある種の「ペルソナ」を押し立てて、それを演じることで音楽活動を確立したわけだよね」という趣旨のことを述べておられました(聴き書きですし、もし不正確であれば申しわけないのですが)。私はまったくそのとおりだよね、と思ったものでした。

番組の中では、そののちに現れたロック界の中の様々な「ペルソナ」にも話題が及んでいましたが、その先駆者はデヴィッド・ボウイであったわけです。影響は音楽やファッションのみならず、遠く日本の少女マンガにも及んでいます(何人かの作家さんが好きだと言っておられたはず)。作中に似たキャラを描いたり、歌詞に基づいた台詞を言わせたりとかね。

おととしのことだったか、いや新年を迎えたのだからすでに3年近く経ったことになるわけですが、新しいアルバムが出て、ちょっと唐突な印象を受けました。「唐突」という言葉は不適切な気もしますが、しばらく音沙汰を聞いていないように思いましたから。思えば彼は自分の死の可能性を見つめて、新たに活動を開始したということだったのかも知れません。

報道では「18か月の闘病」と書かれてはいますが、その少し前から自らの病気については知っていたのではないでしょうか。そして今年が明けて早々の誕生日に最新アルバムをリリースしたと思ったら、2日ののちに世を去っていってしまいました。アルバムタイトルが「Blackstar」だなんて、それこそ・・・どうしたらいいのか。

あるライターの方の文章によれば、デヴィッド・ボウイの死が報じられたイギリスでの10日の朝、イングランド南部は大変な大雨になっていたそうです。天候は関係ないのかも知れませんが。でもイングランドでニュースを聞いた人の中には、雨が心の中にも降りだしたように感じた人もいたことでしょう。2016年1月10日、満69歳没。ご冥福をお祈りいたします。どうか安らかに。
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