I Woke Up This Morning

Ten Years Afterは「10年後」という意味に取っていいんでしょうけど、バンドが10年続くと良いね、ということで付けられた名前なのだそうです。映画「ウッドストック」の中での演奏で、一気に知名度が上がったバンドですが、ヒットらしいヒットと言えば、この映画の中での「I'm Going Home」と、今回の表題曲「I Woke Up This Morning」ぐらいなのかな、と思います。

基本はブルースに置いているバンドなんだけど、いろいろな要素が入っていて、曲によってサザン・ロック風味だったりアコースティック・ギターが前に出てきたり、ピアノのジャズっぽいソロがあったりと、ある意味ではなんでもありのバンドですが、まぁ曲を書いて歌いギターも弾く、アルヴィン・リーの個性が際立ってるんでしょうね。

アルヴィンのギターはブルースギタリストにしては比較的少数派かも知れない、早弾きを基本にしたプレイが特徴です。粘り気は少なめで、どっちと言えば乾いた音色でバリバリと弾きまくるという。バックもそれに合わせて、特にドラムスの細かい音符のオカズとかが面白いなと思います。

残念ながらバンドは結局10年は保たずに、結成９年目に解散してしまいます。ただ時折再結成なども行われたのち、本格的に再始動もして活動は続いていたのですが、中心人物だったアルヴィンは2003年に脱退してしまいます。そして2013年に彼が亡くなったことで、オリジナルのメンバーでの再編は不可能になってしまいました。ある意味で時流には流されない個性を持ったバンドだったことは確かで、歴史に名を残しています＾＾。

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