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Shadow of Your Smile [音楽]

タイトルに「人称代名詞」の入っている曲で繋いでいる「この1曲」シリーズですが、今回はスタンダードの名曲のひとつ、「Shadow of Your Smile」です。日本だと「いそしぎのテーマ」とか、もっとシンプルに「いそしぎ」という名で知られています。元をたどれば映画のテーマ曲なんですが、テーマ曲だけが突出して有名になりました^^;。

曲「だけが」という理由はもちろん映画の本編がさしたるヒットになっていないから。監督はヴィンセント・ミネリ、エリザベス・テイラーとリチャード・バートンの共演(当時は夫婦でした)という作品なんだけど、なんだかすっきりしないと言うのか、ストーリーの着地点があいまいと言うか。ま、凡作なんでしょうね、これは^^;。

ところがテーマ曲(愛のテーマ)は不朽の名曲になってしまうから、音楽の運命なんて不思議なものですな。クラシックのオペラでも、作品そのものはほとんど上演もされないのに、序曲だけは演奏頻度が高いとかってありますからね。どれが、と具体的に指弾するのは、ここではやめときますけど^^;。

最初はインストルメンタルだったんですが、アメリカの音楽業界ですからすぐに歌詞が付けられて歌としても親しまれています。歌としてのカバーも多数ありますけど演奏だけのものも多く、私としては今回はBaden Powellの演奏したバージョンということにしておきます。

アコースティック・ギター1本で演奏されていて、自由なテンポの揺らめきが美しく、そして感情の溢れた名演になっています。ギターは何を使っているのかな。クラシック・ギターの音なんですけど、ちょっと音色に鋭さもあるので、もしかしたらフラメンコ・ギターかも知れません。両者はほぼ同じものなんですが、両方弾く人に言わせると、明らかに音色が違うそうです。

厳密にはフレットの高さの調整も違うのかな。フラメンコは音色が軋む(いわゆる「ビビる」)のも、音のうちという調整をするらしいんですよね。友人のK君曰くですから、本当にそうなのかは未確認なんですが^^;。ギターソロでの演奏としては、もうひとつJoe Passの演奏したものも大好きです。

こちらはたぶん普通のクラシック(ガット)・ギターでの演奏で、柔らかくまろやかな響きと大変優しいタッチが、素晴らしい出来になっています。キーはおんなじだと思うんだけど、音色のせいなのか微妙にチューニングが違っているような感じがします。いわゆるA=440なのかが少し違うみたいな。バーデンさんの方は少し高いような気がしますが、耳のすごくいい方に確かめて欲しいものでございます^^。
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