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吾妻ひでおさんが亡くなりました [ひと]

13日に吾妻ひでおさんが亡くなっていた、というニュースを聞きました。一昨年来闘病していらしたとのことでしたが、亡くなられたとご家族が公表されています。驚くと同時にご病気は耳にしていたので、ある種の覚悟はあったのですが、やはり残念でなりません。

70年代の後半から少年マンガをスタートラインとして活躍していましたが、少年マンガの人気連載が終了してからが、むしろ本領と言うかその後のマンガ界への影響は大きかったのではないでしょうか。SFからの影響や「可愛い女の子」を描くという方向性などは、90年代以降のいわゆる「オタク文化」のひとつの源流であったかと思います。

1950年生まれと言うことで、少女マンガのいわゆる「24年組」とも活動のスタートが重なっていて、70年代半ば過ぎからの人気の上昇や、「マンガ界」というものに与えた影響の大きさには、共通するものも多かったと思います。「それまでのマンガには無かった表現・内容」は新鮮でした。

80年代の半ば過ぎには作品の発表も無くなり、いわゆる「沈黙期」に入りました。80年代の終わりごろからは失踪を繰り返し、さらに過度の飲酒からアルコール依存症を発症するなど、苦闘を続けていたということのようでした。2000年代に入る前にアルコール依存を克服し、生活は安定してきていたようでしたが、作品の発表は極端に減っていました。

自伝的な「日記」と称するシリーズが何冊かと、過去の作品の再編集本が出ていましたが、再評価がされたとまでは言い切れなかったと思います。多くの出版社に散らばっている過去の作品の集成、あるいは全集などの出版を望みたいところですが、なんか売れ行きには結びつきそうにないかな、という予感はあります。きれいな印刷で揃えたいんですけどね。2019年10月13日、満69歳没。心からご冥福をお祈りいたします。どうか安らかに。
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