SSブログ

十七年目の春の猫 [猫]

生まれた春 猫は母の傍らに眠っていた
二年目の春 猫は恋を探して街を歩いた

三年目の春 猫は時おり仔猫たちの顔を眺めて幸せだった
四年目の春 猫は隣の街にも行ってみた

そうして幾年が過ぎたことだろうか

猫は自分より若い 人間の子供たちが
路地を駈けていくのを 眠そうに眺めている
冬の日なたの暖かさも
夏の木陰の涼しさも 悪くはない

けれどやっぱり春の日々が楽しみで
いつもの街角のお気に入りの場所で
街と人とほかの猫たちが通るのを見ている

十七年目の春の陽射しは 今日も同じに猫の上
そうして猫は街を眺めて そこにいる
タグ: ねこ

風のゆくさき [猫]

ふと顔を上げて
猫は空の色をじっと見つめる
確かに今 声がした

呼ばれた気がしたのだ
彼方から

鼻の先を吹いてゆく風の中に
答えはないかと
顔を向け 香りを確かめる

風ははこんでいるのだ
やってくる日々のその知らせを
やがてくるその日々のきざしを

今日それがわかった もうすぐなのだ
そして風のゆくさきざきにも
それを知るものたちがいるのだ、と
タグ:ねこ

猫の日も過ぎようとしています^^; [猫]

2月22日は「猫の日」ということで、ずいぶん話題になっていましたね。もうこの日も終わろうとしていますが、猫好きにとっては、毎年のこの日だけが「猫の日」という感じでもないですよね^^;。あえて言えば毎日が猫の日^^。まぁ、明日なんかはいきなり「男の子猫の日」。「にゃんにぃさん」の日ですな^^;。

少しずつですが陽射しが長くなって、気温が低いままですが春は近づいています。猫たちにとっても、暮しにくいシーズンがそろそろ終りを告げて、のんびりと手足を伸ばせる時季が来ようとしているわけですね^^;。こういう頃に「猫の日」があるのも、なにかゆったりとした気分にさせてくれるように思います。いよいよ春近し。そんな日々ですね。とりあえず花粉のことはさておくことにいたしましょう^^;。早く暖かくなって欲しいものです^^。
タグ:春近し ねこ

にゃらん^^ [猫]

「にゃらん」は、もちろん某旅行雑誌の猫向けバージョン、と言いたいところですがホントはそうではありません^^;。CMに猫たちが登場して、雑誌の宣伝を……。いや、もしかしたらネットのサイトのCMなのかな^^;。もうひとつその辺が曖昧なまま^^;。登場する猫たちに視線を奪われて、内容はおぼろ、という具合なのでありまして。

じっとよく見ると、あの「でし」の猫は撮影の時期によって、何代か存在しているような気がします。そりゃそうですよね、「でし」は若い(つまりは仔猫)という設定だし、ちょうどいい仔猫でいられる時間はとっても短いはずですから。ちなみに「ししょう」の猫については、右眼のすぐ上の特徴的な縞から、おそらく変わらず登場し続けているはずという判断です。それにしても、お風呂のバージョンの「でし」は可愛いですよね^^。

猫の表紙の鉄道の本^^ [猫]

本屋さんで猫の本を物色(と言うよりも漁っていたという方が正しいですが)していたら、ちょっと違うジャンルで表紙が猫の本を見つけました^^。タイトルは「ゆる鉄」。中身は主眼は鉄道なのでしょうけど、ハードに寄らないと言うか「鉄道のある情景」とでもいう感じの鉄道が脇役でもかまわない、という写真の本でした。

だから表紙が猫たちだったわけですが、演出では撮れない猫の写真なわけで、しかもたくまずユーモアのある絵になっているところが感心しました。かと言って表紙の猫だけでは手が出ないのですが^^;、それでも印象に残る本です。一応紹介しておきます。表紙だけでもご覧あれ^^。
ゆる鉄

ゆる鉄

  • 作者: 中井 精也
  • 出版社/メーカー: クレオ
  • 発売日: 2009/12
  • メディア: 単行本


タグ:ゆる鉄

雪の季節と猫 [猫]

大雪が降ると心配なのはご近所の猫たちのことです。11月の半ば頃からの恋の季節の頃には、近所を駆け回る猫たちをよく見かけたものです。特に夜になって声が聞こえたり、夜道の道路を横切る姿にびっくりしたりもしました。でもさすがに12月も終り近くなるとあまり見かけなくなったように思います。

前にもちょっと書いた、職場近くに生息している猫たちは、11月の末頃に全員が無事でいることを確かめています^^。少しずつ時の経つごとに、猫たちが姿を消してしまったりするのは、やはり残念なことですね。まずはこの1年余りで変化の無かったことは幸いでした。

我が家の周辺での生息状況は、完全には把握していませんが、我が家の集合住宅の裏階段にしばしば姿を表す白黒のヤツは、秋に見かけたときは元気そうでした^^。そのほかにも堂々たる体躯の茶トラの雄や繊細な声の白い雌など、おなじみの連中は少なくとも秋ごろまでは姿を確認しています。

でも、暮れ以来の寒さが続いたり、こういう大雪が降ったりすると、寒さに弱い猫たちはどうしているかな、と思います。風雪を避けることのできる場所を、ちゃんと探し出してそこにいる、という能力を持っていますから大丈夫と思いつつも、ちょっとタイミングが悪くて雪に困ってるヤツもいるかも、などと考えてしまいます^^;。あと2か月あまり、春が訪れて暖かくなり始めるまではなかなか会えないだろうな、と少し心配になってしまうのです。
タグ:ねこ

氷雨の夜の猫 [猫]

夜の冷たい雨は嫌いだ と猫は思う
月も見えないし 空は黒く雲で閉ざされている

心は夜空の星を見つめているのに
この夜ではそれも見えはしない

いつかの明るい月の夜に その隣に
光っていたのはとても美しい星だった
(猫はそれが木星だとは知らないのだが)

その星をじっと見つめていたら
心が急にどくどくと波打って
闇を抜けて走ったのだった 疾く速く

そうしてしばらく走ると 猫は立ち止まって
目の前に広がった 草はらを眺めていた
 
その夜の月の光と乾いた風が恋しくて
そこで遊んだ一夜を思い出そうとするのだ ゆっくりと今夜は
タグ:ねこ

猫的体質と猫的性格^^ [猫]

「猫的性格」ということについては、世間でも折々言われているらしくて、「あの人は猫っぽい(性格の)人だ」というように使われている気がします。気まぐれ、マイペース、ちょっと冷淡で。悪く言えば唯我独尊。ただし、他者に対しての居丈高な態度は取らない。どちらかというと「没交渉」を好む、というのが「猫っぽい」。独りでいるのが好きなんだけど、気が向いた時はとことんなれ合う^^;。という特徴が「猫的性格」。夜行性である、も含むかな^^;。

なんでこんなことを言い出したのか。日中曇りがちで少し寒々としていたので、ふと思いついてカップスープを飲んで気分も暖か、なんてCMのフレーズのように思ってたんですね。少し熱いスープだけど、私は猫舌ではないな、と。ふーむ「猫的舌質」ではない、という言葉が頭をよぎり、舌は猫ではないけど体質としては猫っぽいのかも知れない、という思考に至ります^^;。

「猫的体質」。私は寒いのは苦手です。でもこの日本で暮していく限り、この冬は避けては通れない。せめてまだ関東の住人であるのが、救いと言えるでしょうか。ある知り合いのデンマーク人は「東京の冬は素晴らしい」と言っていました^^;。いやそんなに褒めなくていいけどね^^;。でも、「青空の続く日々はなにものにも代えがたい」とか言ってましたっけ^^;。

そりゃまあ北欧では南寄りとは言えデンマークの人からみれば、関東の冬の青空は素晴らしいでしょうね。でも寒いよね、北欧よりはましだと思うにしても。風も冷たいし。一方で私は夏の暑さも嫌いです。体は動きやすいし、確かに楽だとは思うけど、やはり暑いよね。湿っぽいから汗もかくし。夏に関しては先の知り合いも、「東京の夏は熱帯並みだ」と言ってましたっけ。そりゃ大げさでしょ^^;。

こういう暑さも寒さも嫌いというのは猫的体質と呼びたい、と主張しておくことにいたします^^;。要するに適度の温度と快適な湿度の環境の中で、のんびりと(できれば寝ころんで^^;)暮したいものである、と。なかなか難しいですよね、日本に住む人間としては。特に「寝ころんで」のあたりは^^;。でも、いよいよ寒さも近づいてきて、ホントに寒いの嫌だな、と実感している今日このごろなのでした^^。

坂の街と猫 [猫]

昼下がり 賑やかな街角を曲がり 坂を登って
半ばまで来ると その小さな店はある

明かりに照らされたウィンドウと 開け放した扉
坂はそのあたりだけ 少し華やかだ

猫はその扉の奥から 柔らかに滑り出してきて
そっと私の顔を 声も無く見た

小さく呼びかけてはみたけれど 答えは返ってこない
けれども美しい尾を 立ててみせてくれたのだった

見つめ合って ゆっくりかがんだ私の手に
静かにすり寄って 猫は少しのあいだ私のそばにいたが

ふと何か用事を思い出したのか 静かに道を渡ると
影の向こうに消えていった 私に挨拶を送ってくれたままで

見送った私は やがて坂を登って歩き始める
午後は暖かい 空気は穏やかだ と感じながら
タグ: ねこ

スナネコの話^^ [猫]

つい数日前のことでした。私が帰宅いたしますと、カミさん曰く「スナネコの画像見たい」との仰せ^^;。スナネコとな?「スナドリネコ」は知ってるけど。「ぼのぼの」に出てきてたじゃん。ちょっと理屈っぽいネコさんと言うか山猫さんというか。それではないの。違う?^^;

どこかのTVの番組でやってたらしいのですが、「動物園で仔猫が生まれた」とか言う話を見たようです。なるほど、そういう情報源なら合点がいきます^^;。で、少し探してみたところすぐに見つかりました。けっこう名は知られているみたいですね^^;。
sand_cat.jpg

カミさんが飛びついたのもうなずけます。かなり可愛い猫でございます^^。分類上はヤマネコに類するそうで「世界最小のヤマネコ」ということのようです。ちなみにこの画像はおとなの猫ですね。大きさは普通のイエネコと同じぐらい、そう近所の猫さんたちとほぼ同じぐらいらしいです。耳が少し大きめ。

そして私が最初に思い浮かべたスナドリネコはこちらです。かなり気合いの乗った野性を感じますね^^。私たちがヤマネコのたぐいと言われて想像するときには、こんな感じの絵が頭の中に浮かぶんじゃないでしょうか^^。
fishing_cat.jpg


というわけで、ひとつ勉強になったじゃん、と言うお話でございました。ちなみにスナネコは砂漠に暮していて、地面の熱さへの順応から、足の裏は長い毛で覆われているらしいです^^;。触ってみたいものですね、それって^^。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。